FDE就職ガイド|新卒・第二新卒・未経験からFDEになるルートとインターン
執筆・監修:FDE Talent編集部/各社の公式求人票・公式発表などの一次情報を出典として明記しています
FDE(Forward Deployed Engineer/フォワードデプロイドエンジニア)に就職したいと考える学生や若手エンジニアが増えています。一方で、日本のFDE求人の多くは実務経験者を対象にしており、「新卒や第二新卒でもFDEになれるのか」「どの会社なら応募できるのか」という情報はほとんどまとまっていません。
この記事では、各社の公式求人ページをもとに、新卒向けのFDE求人とインターンの実例、経験の浅い人が応募できる求人、エンジニア以外の職種からの就職ルート、学生のうちに準備することを整理します。
この記事の要点
- 新卒を対象にしたFDE求人は米国に存在し、Palantirは2026年12月または2027年春の卒業予定者を対象に、年収13.5万〜14.5万ドルでForward Deployed Software Engineerを募集している。
- 日本では、2026年9月時点で新卒を対象にしたFDEの正社員求人は確認できないが、LayerXと富士通が学生向けのFDEインターンシップを募集している。
- 実務経験の浅い人が応募できるFDE求人には、開発経験2年以上を要件とするJDSCや、大学卒業後1年以上の実務経験を要件とするPalantir(東京)がある。
- ソフトウェア開発の実務経験がない人は、まず開発職として就職し、2〜3年目以降にFDEを目指すルートが現実的である。
結論:新卒・第二新卒・未経験からFDEに就職できるか
就職できるかどうかは、現在の立場によって答えが変わります。先に全体像を示します。
| 現在の立場 | FDEへの就職ルート | 根拠になる求人 |
|---|---|---|
| 学生(新卒) | 日本ではFDEインターンに参加する。新卒を対象にしたFDEの正社員求人は米国にある | LayerXと富士通のFDEインターン、Palantirの新卒向けFDSE(米国) |
| 第二新卒・実務1〜3年のエンジニア | 経験年数の要件が低いFDE求人、またはFDEにつながる職種に応募する | JDSC(開発経験2年以上)、Palantir東京(大学卒業後1年以上)、ソフトバンクのSDE(3年以上) |
| エンジニア以外の顧客対応職 | 開発年数を指定せず、顧客折衝の経験を求めるFDE求人に応募する | アンドパッド、RevComm、チャネルトーク |
| 開発の実務経験がない社会人 | まず開発職として就職または転職し、2〜3年目以降にFDEを目指す | ほとんどのFDE求人が開発または技術導入の実務経験を要件にしている |
この記事の求人情報は、2026年9月29日時点で各社の公式求人ページなどに掲載されていた内容です。求人は予告なく変更・終了されます。応募の際は、必ず各社の最新の求人ページを確認してください。掲載企業は公開情報にもとづいて紹介しており、当サービスの取引先や紹介可能な求人であることを示すものではありません。
新卒向けのFDE求人:米国の実例
FDEの発祥企業であるPalantirは、新卒と学生インターンを対象にしたForward Deployed Software Engineer(FDSE)の求人を米国で公開しています。
| 求人票の職種名 | 対象 | 勤務地 | 報酬の記載 |
|---|---|---|---|
| Forward Deployed Software Engineer, New Grad - Commercial | 2026年12月または2027年春の卒業予定者 | ニューヨーク | 年収 13万5,000〜14万5,000ドル |
| Forward Deployed Software Engineer, Internship - Commercial | 2027年12月または2028年春の卒業予定者 | ニューヨーク | 月額 1万ドル |
The Pragmatic Engineerによれば、Palantirは大学卒業後の実務経験が1年ほどの人も採用しており、米フィンテックのRampはシニアFDEに5年以上の経験を求める一方で、優秀な新卒をFDEとして採用することもあります。First Round Reviewは、FDEに求める資質の1つ目に「過去のやり方を持ち込まないこと」を挙げ、新卒は新鮮な目を持ち込むと述べています。FDEは経験年数の長さだけで決まる職種ではありません。
日本の学生向けFDEインターン
2026年9月時点で、新卒を対象にFDEの正社員を募集している日本企業は、確認できた範囲ではありません。学生がFDEの仕事を経験する入口は、インターンシップです。
| 企業 | 名称 | 内容 |
|---|---|---|
| LayerX | Forward Deployed Engineer(FDE)_1Weekインターン | 過去の実際のユースケースをもとに、顧客の課題を解決するシステムを1週間で構築する |
| LayerX | Forward Deployed Engineer(FDE)_実務インターン | 導入プロジェクトに参加し、ワークフローの構築、LLMのチューニング、精度の評価を行う |
| 富士通 | 【新卒_インターンシップ】Forward Deployed Engineer | 1か月コース(2026年12月1日〜25日)。神奈川県、オンラインと対面のハイブリッド |
インターンで顧客の課題を扱った経験は、就職活動でも、数年後にFDEへ転職するときにも、実績として語れます。応募にはプログラミングの実力が求められます。富士通のインターンは、応募要件に「言語を十分に使え、最新の技術やシステムの実装にも詳しい」水準のプログラミング経験を挙げています。
経験の浅い人が応募できるFDE求人
日本のFDE求人の多くは経験者を対象にしていますが、必要な経験年数が短い求人や、FDEにつながる職種もあります。
- JDSC「FDE(Forward Deployed Engineer)」:必須要件はエンジニアとしての開発経験2年以上
- Palantir(東京)「Forward Deployed Software Engineer - Japan Government」:大学卒業後1年以上の実務経験。日本語と英語の両方が必須
- ソフトバンク「Software Deployment Engineer(SDE)」:ソフトウェアエンジニアリング経験3年以上。求人票に、将来的にFDEへ役割を広げると記載されている
- LayerX「Forward Deployed Engineer (Associate)」:FDE、Senior FDEとは別に、Associateの職種が設けられている
関連記事FDE求人・採用企業一覧:日本でFDEを募集する企業の職種名・年収・応募要件
エンジニア以外の職種からFDEに就職する
開発の年数を指定せず、顧客と向き合ってきた経験を必須要件にするFDE求人があります。プリセールス、導入コンサルタント、カスタマーサクセスとして働いてきた人は、こうした求人が入口になります。
- アンドパッド:プリセールス、導入コンサルティング、システムエンジニアのいずれかの実務経験と、コードを読み書きできる技術リテラシー
- RevComm:BtoB SaaS・ITソリューション領域での顧客折衝経験と、APIやデータ連携の経験
- チャネルトーク:エンタープライズ顧客への対応経験(プリセールス、ソリューションエンジニア、テクニカルコンサルタント、CSMなど)
ただし、いずれの求人も技術面の要件を設けています。コードをまったく書けない状態での応募は難しいため、API連携やSQL、簡単なアプリケーションの実装を自分の手で経験しておく必要があります。課題発見を主に担う職種として、PalantirやKINTOテクノロジーズが募集するDeployment Strategistを選ぶ方法もあります。
学生・若手のうちに準備すること
- 01LLMを組み込んだアプリケーションを1つ、最後まで作り切る:認証、エラー処理、ログまで含めて、人に使ってもらえる状態にする
- 02評価(Evals)を実装する:テストケースを用意し、プロンプトやモデルを変えたときの精度の変化を測れるようにする
- 03実在の利用者と話す:研究室、アルバイト先、サークルなど、身近な業務の困りごとを聞き、要望を課題に言い換える経験を積む
- 04成果を利用者の変化で説明する:「何を作ったか」ではなく「誰の何がどう変わったか」で語れるようにする
- 05英語の一次情報を読む:外資系企業のFDE求人は、日本語に加えて英語を求めるものが多い
関連記事FDEに必要なスキルセット
最初の就職先はFDEにすべきか、開発職にすべきか
日本で新卒からFDEとして働ける求人は限られています。現実的な選択肢は、開発職として就職し、本番のシステムを作って運用する経験を積んでからFDEを目指すルートです。FDEの技術面の合格基準は通常のソフトウェアエンジニアと同じで、Palantirは求人票でFDSEの責任範囲を「スタートアップのCTOに似ている」と説明しています。少人数で、最小限の監督のもとにプロジェクトを遂行するには、自分で作り切れる実装力が前提になります。
開発職として就職する場合は、顧客やユーザーと直接話す機会がある会社や部署を選ぶと、FDEへの転身が早くなります。受託開発や顧客常駐の経験、プリセールスへの同席、社内の業務改善プロジェクトなどは、FDEの選考でそのまま評価される経験です。
まとめ
新卒を対象にしたFDE求人は米国のPalantirなどにあり、日本ではLayerXと富士通が学生向けのFDEインターンを募集しています。第二新卒や実務経験の浅い人には、JDSC、Palantir(東京)、ソフトバンクのSDE、LayerXのAssociateといった入口があります。開発の実務経験がない人は、まず開発職として就職し、顧客と向き合う経験を積みながらFDEを目指してください。自分の経歴でどの求人に応募できるかを知りたい方は、FDE特化のキャリア面談(無料)をご利用ください。
FAQ
よくある質問
Q新卒でFDEになれますか?
米国には新卒を対象にしたFDE求人があり、Palantirは2026年12月または2027年春の卒業予定者を対象に、年収13万5,000〜14万5,000ドルでForward Deployed Software Engineerを募集しています。日本では、2026年9月時点で新卒を対象にしたFDEの正社員求人は確認できず、LayerXと富士通が学生向けのFDEインターンを募集しています。
QFDEのインターンはありますか?
あります。日本ではLayerXが1Weekインターンと実務インターンの2種類を、富士通が1か月コースのインターンシップ(2026年12月1日〜25日)を募集しています。米国ではPalantirが、月額1万ドルの学生向けインターンを募集しています。
Q第二新卒でFDEに応募できますか?
応募できる求人があります。JDSCは開発経験2年以上、Palantirの東京のForward Deployed Software Engineerは大学卒業後1年以上の実務経験を要件としています。ソフトバンクのSoftware Deployment Engineerは経験3年以上で、将来的にFDEへ役割を広げる職種です。
Q文系や非エンジニアでもFDEに就職できますか?
開発年数を指定せず、プリセールスや導入コンサルティング、顧客折衝の経験を必須要件にするFDE求人はあります(アンドパッド、RevComm、チャネルトーク)。ただし、コードを読み書きできる技術リテラシーや、APIやデータ連携の経験といった技術面の要件は設けられています。出身学部は問われませんが、実装の経験は必要です。
QFDEに就職するのに英語は必要ですか?
応募先によります。OpenAIの東京のFDE求人は日本語と英語の両方に堪能であることを求め、履歴書も英語で提出します。DatabricksとCohereは、流暢な日本語と業務レベルの英語を求めています。NotionのForward Deployed Architectのように英語を歓迎要件とする求人や、JAPAN AIのように顧客との業務を主に日本語で行い、英語を歓迎条件とする求人もあります。
参考文献(一次情報)
- Databricks採用 — Forward Deployed Engineer(Tokyo)
- Cohere採用 — Forward Deployed Engineer, Infrastructure Specialist(Tokyo)
- Notion採用 — Forward Deployed Architect(Tokyo)
- Palantir採用 — Forward Deployed Software Engineer, New Grad - Commercial
- Palantir採用 — Forward Deployed Software Engineer, Internship - Commercial
- Palantir採用 — Forward Deployed Software Engineer - Japan Government
- LayerX採用 — 新卒・インターン
- LayerX採用 — Ai Workforce事業部の募集職種
- LayerX エンジニアブログ — FDEインターン体験記
- 富士通採用 — 【新卒_インターンシップ】Forward Deployed Engineer
- JDSC採用 — FDE(Forward Deployed Engineer)
- ソフトバンク採用 — Software Deployment Engineer(SDE)/SB OAI Japan合同会社 出向
- アンドパッド採用 — Forward Deployed Engineer(FDE)
- RevComm採用 — Forward Deployed Engineer(FDE)
- チャネルトーク採用 — 開発-Forward Deployed Engineer(FDE)
- KINTOテクノロジーズ採用 — 生成AI・AIエージェントの業務実装(FDE/Deployment Strategist)
- JAPAN AI採用 — Forward Deployed Engineer (FDE)
- OpenAI採用 — Forward Deployed Engineer - Tokyo
- The Pragmatic Engineer — What are Forward Deployed Engineers, and why are they so in demand?
- First Round Review — So You Want to Hire a Forward Deployed Engineer
Free Consultation
FDEへの転職・就職について、
専門エージェントに相談してみませんか?
FDE Talentは、FDE(Forward Deployed Engineer)に特化した転職支援サービスです。経験の棚卸しからFDE求人のご紹介、選考対策まで、完全無料でご相談いただけます。
Related
関連記事
FDE求人・採用企業一覧
日本のFDE(Forward Deployed Engineer/フォワードデプロイドエンジニア)求人を、各社の公式求人ページをもとに一覧化。OpenAI、Palantir、ソフトバンク、LayerX、SansanなどFDEを採用している企業の職種名・年収・応募要件を、2026年9月時点の情報で整理します。
転職FDEロードマップ
FDE(Forward Deployed Engineer)を目指すエンジニアのための12ヶ月ロードマップ。現状診断からLLM実装・評価基盤の習得、顧客対峙経験の獲得、ポートフォリオ構築、応募・面接まで、フェーズ別のやることリストを経歴別ショートカット付きで解説します。
転職FDE転職ガイド
FDE(Forward Deployed Engineer/フォワードデプロイドエンジニア)への転職ガイド。求人の動向、転身しやすい経歴(SIer・コンサル・プリセールス・Web系)、職務経歴書の書き方、選考対策、名ばかりFDE求人の見分け方まで解説します。
基礎知識FDEのスキル・資格
FDE(Forward Deployed Engineer)に必要なスキルセットと資格を、OpenAI・Anthropic・Palantir・Databricksの採用要件から解説。ソフトウェアエンジニアリング・LLM/AI実装・顧客対峙力の3層モデル、求人票に書かれた資格の扱い、現職からスキルを積むロードマップを紹介します。
転職FDE面接対策
FDE(Forward Deployed Engineer)の面接対策を徹底解説。Palantirの実課題ベース面接、OpenAIの3フェーズプロセスを踏まえた技術面接・ケース面接・実技課題それぞれの評価ポイントと準備方法、想定質問リストまで、FDE特化エージェントの視点でまとめました。
基礎知識FDEとは
FDE(Forward Deployed Engineer/フォワードデプロイドエンジニア)とは、顧客の現場に入り込み、自社プロダクトを顧客の課題に合わせて実装・導入するエンジニア職。仕事内容、SES・SIer・コンサルとの違い、年収、向いている人、日本の採用企業を一次情報から解説します。