FDEの需要はインドで19倍に|Indeedのデータとインド勤務のFDE求人17件を日本と比べる
執筆・監修:FDE Talent編集部/各社の公式求人票・公式発表などの一次情報を出典として明記しています
この記事の要点
- 01Indeedのデータでは、インドのFDE求人は2025年6月から2026年6月で約19倍になり、7月は約16倍、8月は6倍強と伸びは落ち着きつつある(2026年10月14日の報道)。
- 022026年10月22日に133の公開ジョブボードから取得したFDE求人510件のうち、勤務地がインドの求人は17件(7社)で、日本関連の求人17件(9社)と同じ件数だった(編集部が集計)。
- 03観測しているボードでは、インド勤務のFDE求人は2026年9月30日から10月22日まで14〜18件で横ばいで、編集部の見方では、Indeedが示す急増はAI企業よりもコンサルティング会社などの求人が支えている可能性がある。
- 04NotionはインドのFDEを、アジア太平洋の顧客の移行作業を裏側で実行する役割として募集しており、顧客との要件定義や設計は各地域のFDEが受け持つと求人票に書いている(2026年10月22日時点)。
- 05Glassdoorに寄せられたインドのFDEの平均基本給は年約120万ルピー(約203万円)で、Indeed自身はサンプルが少なく信頼できる中央値を出せないとしている。
FDE(Forward Deployed Engineer/フォワードデプロイドエンジニア)の需要は、米国の外でどこまで広がっているのか。2026年10月14日、求人サイトのIndeedは、インドのFDE求人が1年で約19倍になったというデータを公表し、PTIの配信などを通じてインドのメディアが報じました[1][2]。米国では、労働市場データのLightcastが2026年1〜9月のFDE求人を7,300件超と数えています[3]。
この記事では、Indeedのデータを報じた記事を原文で読み、2026年10月22日に133の公開ジョブボード(うち131が応答)から取得したFDE求人510件のうち、勤務地がインドの17件の本文を読みました。同じ会社が東京で出している求人とも並べ、インドのFDEがどんな仕事で、日本のFDEとどう分担しているのかを確かめます。FDEという職種そのものはFDEとは、日本の募集企業はFDE求人・採用企業一覧で扱っています。
インドのFDE求人はどれだけ増えたのか?
Indeedのデータでは、インドのFDE求人は2025年6月から2026年6月の1年で約19倍になりました[1]。6月の前年同月比は1,807%増で、伸びは2026年3月から加速し、7月は前年の約16倍、8月は6倍強と、ピークを過ぎて落ち着きつつあります[1][2]。求人の勤務地はベンガルール、ハイデラバード、チェンナイ、ニューデリー、ムンバイと、リモートでした[2]。
「FDEは多くの人にとって新しい職種名かもしれませんが、その背後にある需要は分かりやすいものです。企業は、顧客の隣に座り、本当の課題を解きほぐし、技術を実際に機能させられるエンジニアを求めています。」
“FDE may be a new title for many people, but the need behind it is easy to understand: companies want engineers who can sit with a customer, unpack a real problem and make the technology work in practice.”
Analytics India Magazineによれば、Indeedは、FDEの求人がテクノロジー企業、コンサルティング会社、スタートアップ、AI専業の会社にまたがっていると説明しています[1]。同誌によれば、Glassdoor Indiaに掲載された求人に挙がるスキルは、Python・Java、データエンジニアリング、機械学習、生成AI、RAG、AIエージェント、クラウド、APIと連携、フルスタック開発で、顧客とのコミュニケーションや関係者の調整も並びます[1]。同誌は、Glassdoor Indiaのコミュニティで、FDEの役割・面接・必要なスキルについての質問が続いていることも伝えています[1]。
日本やアジア太平洋の他の国と比べるとどうか?
当ブログが観測している公開ジョブボードでは、インド勤務のFDE求人は日本とほぼ同じ規模です。2026年10月22日に133のボード(うち131が応答)から取得したFDE求人510件(77社)のうち、勤務地がインドの求人は17件(7社)、日本関連の求人は17件(9社)でした(編集部が集計)。シンガポール・韓国・オーストラリアも13〜16件で、アジア太平洋の主な国は同じくらいの件数に並んでいます。
| 国 | FDE求人 | 企業数 | 主な企業 |
|---|---|---|---|
| インド | 17件 | 7社 | Databricks(7件)、Cursor・MongoDB・Outreach・Turing(各2件)、Notion、Level AI |
| 日本 | 17件 | 9社 | OpenAI・Databricks・Palantir(各3件)、Notion・Sakana AI(各2件)、Cursor、Cognition、Rogo、Wonderful |
| シンガポール | 16件 | 10社 | — |
| 韓国 | 14件 | 9社 | — |
| オーストラリア | 13件 | 9社 | — |
| (参考)英国 | 62件 | 28社 | — |
地域統括(Regional Director)の求人もあります。Cursorの Regional Director, Forward Deployed Engineering は、ジョブボードの勤務地がシンガポール・ニューデリー・ムンバイ(本文ではベンガルール・ムンバイ・ニューデリー)で、6〜8人のFDEチームを率い、GSI(グローバルなシステムインテグレーター)やコンサルティング会社のFDEを育てる「パートナーFDE」の仕組みも作る役割です[11]。Databricksのインドの Sr. Manager, AI Forward Deployed Engineering は、インドのFDE責任者の直属で、APJ(アジア太平洋・日本)のAI FDE責任者にも点線で報告すると書かれています[8]。
観測しているボードでは、インドの件数はどう動いているのか?
当ブログが観測しているボードでは、インド勤務のFDE求人は3週間ほぼ横ばいです。2026年9月30日から10月22日までの取得では、14〜18件の間を行き来しました(編集部が集計)。当ブログのデータは2026年9月末からで、1年前と比べることはできないため、Indeedの19倍を確かめることも否定することもできません。ただし、観測しているのは主に米国のAI企業・SaaS企業のジョブボードで、Indeedが挙げるコンサルティング会社やインドのIT企業は含まれていません。
| 取得日 | FDE求人(全体) | インド勤務 | 日本関連 |
|---|---|---|---|
| 2026年9月30日 | 522件 | 17件 | 16件 |
| 2026年10月6日 | 518件 | 14件 | 17件 |
| 2026年10月13日 | 513件 | 16件 | 18件 |
| 2026年10月20日 | 511件 | 18件 | 16件 |
| 2026年10月22日 | 510件 | 17件 | 17件 |
観測の外にある求人の例が、コンサルティング会社のアクセンチュアです。2026年10月20日に同社の公式採用サイトを国別に検索すると、職種名にForward DeployedまたはFDEを含む求人は8か国で151件あり、うち96件がインドでした(編集部が集計)。ハイデラバードの求人の1つは、本文で「Application Support Engineer」として業務システムの障害対応や監視・保守を担うと書かれ、ServiceNowのITサービス管理(ITSM)を必須スキルに挙げています[16]。この内訳はアクセンチュアのFDEとはで詳しく扱いました。
どの会社がインドでFDEを募集しているのか?
観測しているボードでインド勤務のFDEを募集していたのは7社で、Databricksが7件と最も多く、一般職から管理職までそろえています。Cursor、Notion、MongoDBのように自社のプロダクトを導入するプロダクト企業の職[9][4][14]と、Turingのように企業のAI導入を受託する会社の職[13]が並びます。報酬を記載した求人は17件のうち1件もありませんでした(編集部が集計)。
| 企業 | 職種名(原文) | 勤務地 | 件数 | 求人票の特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Databricks | Forward Deployed Engineer / FDE (L4) / Senior FDE / Sr FDE (L5) / Staff FDE / Manager / Sr. Manager, AI FDE | リモート(インド)・ベンガルール | 7件 | 顧客と本番のシステムを作る。FDEは「billable(請求対象)」と明記。出張は20%[6] |
| Cursor | Forward Deployed Engineer - India / Regional Director, FDE | ベンガルール・ニューデリー・ムンバイ(地域統括はボード上はシンガポールも) | 2件 | 顧客のエンジニアリングチームに入り、Cursorを使った開発の仕組みを本番で作る[9][11] |
| MongoDB | Forward Deployed Engineer / Forward Deployed Architect, Industry Solutions | グルグラム | 2件 | ISV(ソフトウェア会社)のパートナーの製品をMongoDBに対応させる。重要な局面でパートナー先に出向き、地域内の出張もある[14] |
| Outreach | Forward Deployed Engineer / Senior FDE, Managed Services | ハイデラバード(リモート) | 2件 | 導入後の顧客のAIエージェントを広げる。米国時間の勤務[12] |
| Turing | Forward-Deployed AI Engineer | ベンガルール・ハイデラバード | 2件 | 8年以上の経験。週3日出社。この2都市に住んでいることが条件[13] |
| Notion | Forward Deployed Engineer, India | ハイデラバード | 1件 | アジア太平洋の顧客の移行作業を実行する。当初は社内向けの役割[4] |
| Level AI | Forward Deployed Engineer - Agents(Remote) | インド | 1件 | 顧客対応のAIエージェントを導入する。5年以上の経験。米国東部時間での勤務[15] |
インドのFDEはどんな仕事をしているのか?
17件の本文を読むと、インドのFDEの仕事は大きく3つに分かれます。インドから顧客のチームに入る型、アジア太平洋の案件を裏側で実行する型、米国時間で顧客を担当する型です(編集部の分類)。同じ「Forward Deployed Engineer」でも、顧客との距離と、誰の案件を受け持つかがまったく違います[4][9][12]。
| 型 | 誰の案件を受け持つか | 例 | 求人票の記載 |
|---|---|---|---|
| インドから顧客のチームに入る型 | 顧客(国の記載なし) | Cursor、Databricks、Turing、MongoDB | 顧客のエンジニアと発見から本番まで担う[9]。顧客先への出張20%[6]。ISVパートナー先に出向き、地域内を出張する[14] |
| アジア太平洋の案件を裏側で実行する型 | アジア太平洋の企業(各地域のFDE経由) | Notion | 顧客の課題の把握・設計・最終確認は地域のFDEが担い、インドのFDEは実装・テスト・本番移行・引き継ぎを担う[4] |
| 米国時間で顧客を担当する型 | 導入済みの顧客(国の記載なし。米国時間の勤務から米国の顧客とみられる) | Outreach、Level AI | リモートで米国時間に勤務し、夜勤手当がある[12]。米国東部時間(インド時間の午前3時30分)での勤務[15] |
Open Position
Notion
Forward Deployed Engineer, India
- 勤務地
- Hyderabad, India
- 雇用形態
- Full-time
- 求人票の取得日
業務内容
- アジア太平洋の顧客向けに、データ移行・システム連携・自動化を本番品質で実行する
- 顧客の課題の把握・設計・関係者との調整・リスク管理・最終確認は地域のFDEが担い、その後の実装・テスト・本番移行・照合・引き継ぎを受け持つ
- 移行の工程(棚卸し・変換設計・リハーサル・切り替え・照合・ハイパーケア)を繰り返し使える形で回す
- 繰り返し出てくる作業を、アジア太平洋のFDEが使う道具や手順書にする
- インドで最初のエンジニアの1人として、地域のエンジニアリング体制を立ち上げる
応募要件
- バックエンド・データ・連携・導入支援・技術コンサルティングなどの実務経験3〜6年
- Pythonの実務経験と、Node.js・JavaScript・TypeScriptの経験
- SQLとリレーショナルデータベース、データ変換の理解
- 移行・連携・導入を、設計から本番移行・引き継ぎまで受け持った経験
- 技術的な判断を英語で、技術者にも非技術者にも説明できること
歓迎要件
- AWS・GCP・Azure、Docker・Kubernetes・CI/CDの経験
- AIエージェントやRAG、MCPなどの経験
- アジア太平洋の分散したチームで働いた経験
この求人票の読みどころ求人票は、この職を「当初は社内向けの、手を動かすエンジニアリングの職」と書き、顧客と直接向き合うのは地域のFDEだと明記しています。編集部の見方では、アジア太平洋の案件を、顧客の近くにいるFDEと、インドで実装を受け持つFDEに分ける体制です。チームが育てば顧客と向き合う仕事に広がる可能性があるとも書かれています。
公開されている求人票の内容を、編集部が解説のために日本語で要約したものです。当サイトはこの求人の募集主体・応募窓口ではありません。募集は終了・変更されることがあります。最新の内容は求人票の原文をご確認ください。
Open Position
Outreach
Forward Deployed Engineer, Managed Services
- 勤務地
- Hyderabad
- 雇用形態
- Full-time
- 求人票の取得日
業務内容
- 導入後の顧客のAIエージェントを作り込み、新しい使い道を広げる
- 顧客ごとのプロンプトを設計・管理し、営業の業務にエージェントを組み込む
- 担当する重要顧客の設定を見直し、問題をその場で解決する
- 顧客の管理者を教育し、更新や拡大について営業チームと連携する
応募要件
- 中堅〜大企業での、技術的な顧客対応の経験3〜5年(SaaSが望ましい)
- OutreachなどのSaaSのAI機能を自分で設定・活用できること
- プロンプトエンジニアリングと、生成AI・エージェントを営業の業務に使った経験
- 稼働率・利用量・更新に連動するKPIを達成した実績
この求人票の読みどころ勤務はハイデラバードからのリモートで、米国時間に働き、夜勤手当が出ると書かれています。成果指標には四半期平均の稼働率70%と、AIの利用クレジットの消費が挙がっています。編集部の見方では、FDEの名前が付いていても、導入後の顧客を継続して支えるマネージドサービスの職で、顧客の現場に入って新しく作る職とは性格が違います。
公開されている求人票の内容を、編集部が解説のために日本語で要約したものです。当サイトはこの求人の募集主体・応募窓口ではありません。募集は終了・変更されることがあります。最新の内容は求人票の原文をご確認ください。
同じ会社の東京とインドの求人は何が違うのか?
Databricks、Notion、Cursorの3社は、東京とインドの両方でFDEを募集しています。違いがはっきり出るのは、言語の要件と、顧客との距離です。DatabricksとCursorの日本の求人は日本語と英語の両方を求め、インドの同じ会社の求人に言語の要件はありません。Notionは東京の求人が顧客の発見から実装まで受け持つのに対し、インドの求人は顧客と直接向き合わない役割です(2026年10月22日時点)[4][5][6][7][9][10]。
| 企業 | 日本の求人 | インドの求人 | 違い |
|---|---|---|---|
| Databricks | Forward Deployed Engineer(東京):経験8年以上、日本語が流暢で英語は業務レベル、出張20%[7] | Forward Deployed Engineer, FDE (L4):経験9年以上、出張20%。言語の要件の記載なし[6] | 本文はほぼ同じ文面。日本語の要件の有無と年数が違う |
| Notion | Forward Deployed Engineer(東京):経験5年以上。言語の要件の記載なし。顧客の技術的な発見・要件定義・設計から実装まで受け持ち、大規模な移行を主導する[5] | Forward Deployed Engineer, India:経験3〜6年。地域のFDEが決めた要件と設計を受けて、移行を実行する[4] | 東京は顧客の前に立ち、インドは裏側で実行する。インドは英語での説明力を要件にする |
| Cursor | Forward Deployed Engineer - Japan(勤務地は日本):経験5年以上、日本語と英語が流暢[10] | Forward Deployed Engineer - India:年数の記載なし。発見から本番後の支援まで受け持つ[9] | 日本は言語の要件がある。日本の求人の職務内容はSpaceXAIのモデルを使う内容に書き換わっている |
Open Position
Databricks
Forward Deployed Engineer, FDE (L4)
- 勤務地
- Remote - India
- 雇用形態
- Full-time
- 求人票の取得日
業務内容
- 顧客と、Databricksの上でデータとAIの課題を解くシステムを作り、本番に乗せる
- アーキテクチャと設計の判断を主導し、データエンジニアリング・AI・アプリケーション開発にまたがるシステムを実装する
- 顧客のチームに入り込み、現場の担当者から経営層までと向き合う
- 製品と導入についてのフィードバックを開発部門とサポートに返す
応募要件
- データエンジニアリング・データ基盤・ソフトウェアエンジニアリングで9年以上の経験
- Apache Sparkによる分散処理の深い経験
- 顧客先への出張が20%
この求人票の読みどころ東京の Forward Deployed Engineer(経験8年以上)とほぼ同じ文面で、違いは年数と、東京にだけある「日本語が流暢で英語は業務レベル」という言語の要件です[7]。FDEが「billable(顧客に請求する)」と明記されている点も共通で、編集部の見方では、Databricksは国を問わずFDEを有償のプロフェッショナルサービスとして位置付けています。
公開されている求人票の内容を、編集部が解説のために日本語で要約したものです。当サイトはこの求人の募集主体・応募窓口ではありません。募集は終了・変更されることがあります。最新の内容は求人票の原文をご確認ください。
インドのFDEの年収はいくらか?
インドのFDEの年収は、公開されている数字が少なく、目安しか分かりません。Analytics India Magazineによれば、Glassdoorに寄せられたインドのFDEの平均基本給は年約120万ルピーで、範囲は90万〜160万ルピーでした(28件の投稿、2026年1月更新)[1]。同誌は、ハイデラバードの経験1〜3年のFDEで総報酬220万〜260万ルピー、ベンガルールで230万〜270万ルピーという個別の投稿も紹介しています[1]。
| 区分 | ルピー | 円換算(目安) |
|---|---|---|
| 平均基本給 | 約120万ルピー | 約203万円 |
| 基本給の範囲 | 90万〜160万ルピー | 約152万〜270万円 |
| 総報酬(ハイデラバード、経験1〜3年の投稿) | 220万〜260万ルピー | 約372万〜439万円 |
| 総報酬(ベンガルール、経験1〜3年の投稿) | 230万〜270万ルピー | 約389万〜456万円 |
日本の求職者と採用企業にとって何を意味するのか?
インドの数字から日本の読者が受け取れるのは、FDEがアジア太平洋で「どこで、誰が、どの部分を受け持つか」の分業が進み始めているという事実です。外資系のプロダクト企業は、日本とインドの両方でFDEを募集し、DatabricksとCursorは日本の求人に日本語の要件を付けています[7][10]。ここから先は、求人票の記載をもとにした編集部の読みです。
- 求職者にとって:外資系企業の日本のFDEは、顧客の前に立つ役割として募集され[5][10]、日本語を要件にする会社もあります[7][10]。実装の一部をインドなど他の拠点と分け合う体制では、英語で仕事を切り分けて渡す力も問われると考えられます。
- 求職者にとって:「Forward Deployed Engineer」という職種名だけで仕事を判断できません。インドの求人には、米国時間で働く導入後の支援職[12]や、本文の多くが障害対応や監視・保守に充てられた職[16]も含まれます。日本で同じ名前の求人を見るときも、本文で顧客との距離と仕事の中身を確かめる必要があります。
- 採用企業にとって:日本でFDEを採用する企業は、日本の人材だけでなく、アジア太平洋の拠点を組み合わせる外資系企業と、同じ人材を取り合っています。日本語で顧客の要件をまとめられる人は、インドに実装の拠点を持つ会社にとっても欠かせない人材です。
- 採用企業にとって:自社のFDEを置くとき、顧客の前に立つ役割と、裏側で実装を進める役割を分けて設計するのは1つの選択肢です。Notionの求人票は、どちらが何を決め、何を引き継ぐかを細かく書いています[4]。
まとめ
- Indeedのデータでは、インドのFDE求人は2025年6月から2026年6月で約19倍になり、7月は約16倍、8月は6倍強と伸びは落ち着きつつあります[1]。
- 当ブログが観測している133の公開ジョブボードでは、2026年10月22日時点でインド勤務のFDE求人は17件(7社)、日本関連は17件(9社)で同じ規模でした(編集部が集計)。
- 観測しているボードではインド勤務の件数は3週間横ばいで、急増はコンサルティング会社などの求人が支えている可能性があります。アクセンチュアだけでインドのFDE求人は96件ありました(2026年10月20日、編集部が集計)。
- インドのFDEには、インドから顧客のチームに入る型、アジア太平洋の案件を裏側で実行する型(Notion)、米国時間で顧客を担当する型(Outreach、Level AI)があります[4][12][15]。
- DatabricksとCursorの日本の求人は日本語と英語の両方を求め、Notionの東京の求人は顧客の前に立つ役割として書かれています[5][7][10]。
- インドのFDEの平均基本給はGlassdoorの投稿で年約120万ルピー(約203万円)ですが、Indeed自身は信頼できる中央値を出せないとしています[1]。
よくある質問
QインドのFDE求人はどれくらい増えていますか?
求人サイトIndeedのデータでは、インドのFDE求人は2025年6月から2026年6月の1年で約19倍(6月の前年同月比1,807%増)になりました。その後、7月は約16倍、8月は6倍強と伸びは落ち着いています。数字は求人の掲載数の伸びで、採用された人数ではありません。
Qインドと日本ではFDEの求人数はどちらが多いですか?
当ブログが観測している133の公開ジョブボードでは、2026年10月22日時点で、インド勤務のFDE求人が17件(7社)、日本関連が17件(9社)で同じ規模でした。ただし観測しているのは米国のAI企業・SaaS企業が中心で、インドのIT企業やコンサルティング会社の多くは含まれていません。アクセンチュアだけでもインドのFDE求人は96件ありました(2026年10月20日)。
QインドのFDEと東京のFDEは仕事が違いますか?
会社によって違います。Notionの求人票では、インドのFDEはアジア太平洋の顧客の移行作業を裏側で実行し、顧客との要件定義や設計は地域のFDEが担うと書かれています。東京のNotionのFDEは、顧客の技術的な発見・要件定義・設計から実装まで受け持ちます。DatabricksとCursorの日本の求人は、日本語と英語の両方を要件にしています(2026年10月22日時点)。
QインドのFDEの年収はいくらですか?
Glassdoorに寄せられた投稿では、インドのFDEの平均基本給は年約120万ルピー(約203万円)、範囲は90万〜160万ルピーでした(28件の投稿)。経験1〜3年で総報酬220万〜270万ルピー程度という個別の投稿もあります。Indeed自身はサンプルが少なく信頼できる中央値を出せないとしており、目安として扱う必要があります。円換算は2026年10月21日の三菱UFJ銀行の公表相場の中間値(1ルピー=1.69円)によります。
Qインドの求人に「Forward Deployed Engineer」とあれば、顧客先で開発する仕事ですか?
そうとは限りません。インドのFDE求人には、米国時間にリモートで働き、導入済みの顧客のAIエージェントを広げるマネージドサービスの職(Outreach)や、ServiceNowのITサービス管理を必須スキルにし、本文で障害対応や保守を担うと書く職(アクセンチュアの一部の求人)も含まれます。職種名ではなく、本文で顧客との距離と仕事の中身を確かめる必要があります。
出典・参考資料
- 1
記事Forward Deployed Engineer Job Postings in India Grew Nearly 19x in a Year: Report
Kileuna Haralu ・ Analytics India Magazine ・ 公開 2026-10-14 ・ 閲覧 2026-10-22
Indeedのデータ(約19倍、6月1,807%増、7月約16倍、8月6倍強)、Sashi Kumar氏の声明、求人の業種とスキル、Glassdoorの報酬データ、Indeedが中央値を出せないとした点を参照
- 2
記事Demand for forward deployed engineers jumps 19-fold in India: Report
PTI ・ People Matters ・ 公開 2026-10-15 ・ 閲覧 2026-10-22
PTIの配信。Indeedのデータの伸びと求人の勤務地(ベンガルール・ハイデラバード・チェンナイ・ニューデリー・ムンバイ・リモート)を参照
- 3
記事AWS, Anthropic race to deploy army of specialized engineers key to proving AI spending will pay off
Barbara Booth ・ CNBC ・ 公開 2026-10-15 ・ 閲覧 2026-10-22
Lightcastの集計(米国のFDE求人が2025年に約1,200件、2026年1〜9月に7,300件超、広告上の年収中央値19万5,456ドル)を参照
- 4
求人票Forward Deployed Engineer, India
Notion ・ 公開 2026-09-15 ・ 閲覧 2026-10-22
地域のFDEとの役割分担、アジア太平洋の移行作業、要件(経験3〜6年)、ハイデラバードの勤務形態を参照
- 5
Notion ・ 公開 2026-06-11 ・ 閲覧 2026-10-22
東京勤務のFDEの業務(技術的な発見・要件定義・設計・大規模な移行の主導)と要件(経験5年以上)を参照
- 6
求人票Forward Deployed Engineer, FDE (L4)
Databricks ・ 公開 2026-10-19 ・ 閲覧 2026-10-22
インド(リモート)のFDEの業務、billableの記載、経験9年以上、出張20%を参照
- 7
Databricks ・ 公開 2026-09-15 ・ 閲覧 2026-10-22
東京勤務のFDEの要件(経験8年以上、日本語が流暢で英語は業務レベル、出張20%)を参照
- 8
求人票Sr. Manager, AI Forward Deployed Engineering
Databricks ・ 公開 2026-09-30 ・ 閲覧 2026-10-22
インドのFDE責任者への直属とAPJのAI FDE責任者への点線の報告を参照
- 9
求人票Forward Deployed Engineer - India
Cursor ・ 公開 2026-09-28 ・ 閲覧 2026-10-22
インドの3都市の勤務地、顧客のエンジニアリングチームでの業務、要件(年数の記載なし)を参照
- 10
求人票Forward Deployed Engineer - Japan
Cursor ・ 公開 2026-10-09 ・ 閲覧 2026-10-22
日本勤務のFDEの要件(経験5年以上、日本語と英語が流暢)と業務を参照
- 11
求人票Regional Director, Forward Deployed Engineering
Cursor ・ 公開 2026-09-28 ・ 閲覧 2026-10-22
勤務地(ボードの表記と本文の記載)、6〜8人のチームの統括、パートナーFDEの育成を参照
- 12
求人票Forward Deployed Engineer, Managed Services
Outreach ・ 公開 2026-09-18 ・ 閲覧 2026-10-22
リモート・米国時間の勤務と夜勤手当、稼働率70%のKPI、業務と要件を参照
- 13
求人票Forward-Deployed AI Engineer
Turing ・ 公開 2026-09-24 ・ 閲覧 2026-10-22
ベンガルール勤務の求人。経験8年以上、週3日の出社、ベンガルールかハイデラバードに住んでいる条件を参照
- 14
求人票Forward Deployed Engineer, Industry Solutions
MongoDB ・ 公開 2026-09-15 ・ 閲覧 2026-10-22
ISVパートナーの製品のMongoDB対応、パートナー先での常駐と地域内の出張、グルグラム勤務を参照
- 15
求人票Forward Deployed Engineer - Agents(Remote)
Level AI ・ 公開 2026-05-06 ・ 閲覧 2026-10-22
AIエージェントの導入業務、経験5年以上の要件、米国東部時間での勤務の記載を参照
- 16
Accenture ・ 閲覧 2026-10-20
インド(ハイデラバード)のFDE求人の本文(Application Support Engineerとしての障害対応・監視・保守)と必須スキル(ServiceNow ITSM)を参照
- 17
三菱UFJリサーチ&コンサルティング ・ 公開 2026-10-21 ・ 閲覧 2026-10-22
三菱UFJ銀行の公表相場。インドルピーの対顧客電信売相場(1.84円)と買相場(1.54円)の中間で円換算。取得時点では当日分が未公表だったため前営業日の値を使用
この記事は上記の出典を原文で確認したうえで執筆し、に全出典を再検証しています。求人内容・報酬・組織体制は変更されることがあります。最新の情報は各出典の原文をご確認ください。
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続きを読む →CursorのFDE求人を読む|SpaceXAI傘下で書き換わった職務記述と日本の新ポジション
SpaceXに買収されたCursorで、2026年10月6〜9日にFDE求人の職務記述が書き換わりました。新旧の記載を並べ、10月9日(米国時間)に出た日本勤務のFDE求人、日本を勤務地に含む9件、他社の求人との違いを読み解きます。
続きを読む →OpenAIのFDE年収は?Anthropic・Palantirなど59社の求人票272件で比べる(2026年9月)
OpenAIのFDE年収はサンフランシスコの求人票で18.5万〜30万ドル。2026年9月30日に取得したFDE求人のうち報酬の記載がある272件(59社)を会社・職位・地域別に並べ、基本給とOTEの違い、東京の求人の記載まで整理します。
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